高松琴平電気鉄道㈱取締役 真 鍋 康 正 氏
高松琴平電鉄の前身の一つ東讃電気軌道(今の志度線)は1911年(明治44年)に開業しました。開業100周年ということで色々なイベントを開催するとともに100年後の公共交通を考える機会ともとらえています。
最近の取組みとして、目的地への電車・バスの組合せの乗換検索ができます。また、高松市中心部を走る「ちょいのり」100円バスの運行。スムーズな乗降にIruCaカードの拡大。また鉄道会社とは何か?それは、鉄道の運行=車輛を運転・操作する=安全・定時。さらに、「移動のたのしみ・魅力」を積み重ねる、即ち車輛・車窓・車内で、また駅から駅イベント・駅ビル・駅舎そして駅周辺からまちあるき発見・まちづくりと、従来の客待ち・受身の鉄道会社からの脱皮を志向しています。
100周年は「次の百年に向け飛躍(ひやく)していこう」のメッセージです。今後ともご愛顧くださいませ。
5月25日新会員卓話「東京スカイツリーはどうやって造ったか」
三 宅 旬 会 員
なかなか明るい話題の少ない昨今、唯一と言っていいくらい日本中から注目されている東京スカイツリー。大震災の直後のことであまり報道されませんでしたが、3月18日に無事634mの最高高さに到達しました。
スカイツリーは大きく分けると、風や地震などの力に耐える基礎杭、揺れを防ぐコンクリート製の心柱、塔を支えるトラス状の鉄骨、そして上部のアンテナで構成されています。未知の高さでの施工なのでいろいろ困難な問題がありましたが、周到な準備と技術開発、施工法の改良や工夫をして解決することができました。
来年春頃にはオープンすると聞いています。どうやって造ったんだろうと考えながら上がっていくのもまた楽しいのではないでしょうか。