2014-15 WEB週報11月度

11月12日(水) 例会

会長挨拶

 11月12日第19回例会です。立冬,暦のうえでは冬,七十二候では「地始めて凍る」霜が降り,氷が張り,季節は冬を迎える。今週の土曜日は七五三です。幼児の死亡率の高かった頃の名残りだ,とはいえ,アフリカの国々では幼児死亡率の極めて高い国があります。幼児死亡の敵は飢餓と迷信そして医療体制の不備です。先週の客話のとおりロータリー財団への積極的な支援で飢餓と医療に奉仕しましょう。ご理解ください。

 今日の客話は「四国霊場開創1200年」をテーマに県立ミュージアム学芸員の三好賢子さんからお話しいただきます。お大師さんの足跡に思いを馳せ,真言密教と民衆信仰に歴史のロマンを体感したいものです。よろしくお願いします。

週に一度,志を同じうするロータリアンの集いである例会で異業種交流をはかり,客話で教養の巾をひろげる,そんな例会に智恵を出し合いたいものです。よろしくお願いします。ありがとうございます。

金地行雄氏(坂出東ロータリークラブ)、玉越浩達氏(高松中央ロータリークラブ)

佐藤誠治氏(高松中央ロータリークラブ)

香川第Ⅰ・第Ⅱ分区合同IM開催の案内

坂出東ロータリー クラブの金地行雄氏から、国際ロータリー第2670地区 香川第Ⅰ・第Ⅱ分区合同IM(インターシティーミーティング)開催のご案内がありました。日時 は、平成27年2月7日(土)10時登録開始で,場所は坂出グランドホテルです。今回のIMテーマは「女性も高齢者も輝く社会に」です。基調講演 は,RNC西日本放送の鴨居真理子アナウンサー、「輝こう! 女性も高齢者も」がテーマです。

講演のあと食事をしながらのテーマ討論会がテーブル毎に開かれることになっています

高松中央RC創立30周年記念会案内

玉越浩達氏(高松中央ロータリークラブ)から,クラブ創立30周年記念講演会を,平成27年1月17日(土),高松テルサにおいて,開催するご案内がありました。

講演者は,北野大氏(淑徳大学人文学部教授)で,講演テーマは「北野家の訓(おしえ)」です。


香川第Ⅰ・第Ⅱ分区合同IM開催の案内

香川県立ミュージアム 学芸員 三好 賢子氏

 「空海の足音 四国へんろ展」が,四国霊場開創1200年記念4県連携事業として実施されています。香川県では,平成26年10月18日(土)から同年11月24日(土)までの間,香川県立ミュージアムにおいて,開催されています。

 四国霊場開創1200年とは,弘法大師が1200年前に四国八十八ヶ所を開いたという意味があります。1200年前とは,弘仁6年(815年)であり,弘法大師42歳のときです。42歳とは,厄年にあたるため,弘法大師が厄年に四国を巡ったと伝えられています。しかし,弘法大師は,当時,唐から持ち帰った真言密教を広めるべく布教に邁進していた時期であり,その翌年には嵯峨天皇より高野山を賜っています。このため,弘法大師がこの時期に四国を廻るのは不可能ではなかったかと言われています。もっとも,弘法大師は,以前に四国で修行をしています。高野山金剛峰寺に収蔵されている国宝「聾瞽指帰(ろうこしいき)」によりますと,弘法大師が石鎚山で修行をしたと記されています。この巻物は,弘法大師の自筆です。また,「三教指帰(さんごうしいき)」には,「阿国太瀧嶽に躋り(のぼり)攀じ(よじ),土州室戸崎に勤念す」とあり,太竜寺山及び室戸岬で修行をしたと記されています。弘法大師は,承和2年(835年)に亡くなりますが,真言宗においては空海が入定したとされており,弘法大師は今も高野山奥の院において禅定していると言われています。

その後,平安時代後期から鎌倉時代前期にかけて,西行,重源,道範などの僧侶が,弘法大師誕生地の善通寺など縁のある古跡を巡ります。四国遍路は庶民化していき,弘法大師の入定より850年目の貞亨4年(1687年)には,僧の真念により「四国辺路道指南」が作成されました。四国遍路のガイドブックです。1年の間に版を3回改めるほどの需要があったようです。宝暦14年には,但馬国絵師の細田周英により「四国偏礼絵図」が作成されています。これは,四国遍路のガイドマップです。

 四国霊場開創の周年事業が記録されているのは,大正3年(1914年)の開創1100年からです。このとき,記念印判を作成しています。昭和39年(1964年)の開創1150年には,記念納経帳が発行されています。このたびの平成26年(2014年)の開創1200年は,「空海の足音 四国へんろ展」と題する記念事業が行われています。

 香川県立ミュージアムにおいて展示されている資料を紹介します。

 入口正面には金剛力士像2体が展示されています。この仁王像は,善通寺仁王門のものであり,香川県内の仁王像で製作年月日が判明しているのはこの像だけです。昭和50年に解体修理をした際,像の内部に「応安三年庚戌二月六日」と書かれていました。

 弘法大師の肖像彫刻も展示されています。琴平町の松尾寺に収蔵されている「弘法大師坐像」です。南北朝の終わりに製作されたものです。廃仏毀釈以前は,金比羅山の中の御影堂に本尊として祀られていました。この像は,目の大きさが不揃いで団子鼻,口も小さいと人間味のあるものになっています。像の内部には,小さな五輪塔が収められていました。

 本山寺の愛染明王像も展示されており,普段見ることのできない横や背中側を見ることができるよう展示しています。根香寺の五大堂に安置されている大威徳明王像も展示しています。

 さらに,善通寺が収蔵している国宝「一字一仏法華経序品」も展示されます。お経の一字一字に仏様が書いてあり,このようなお経は日本では他にありません。国宝のため,展示期間が限られており,平成26年11月18日から11月24日の1週間です。次に見ることができるのはいつか分からない,貴重な資料です。

Club Banner
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 クラブバナーのデザインは、創立時のテリトリーのシンボル的存在だった栗林公園の「箱松」とロータリーのエンブレムを組み合わせたものです。

 箱松とは、その名の通り箱のかたちを装った松。樹芸の粋を極めた箱松は、ほかには見られない特別名勝 栗林公園ならではの景観をつくっています。

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