9月24日第12回例会です。昨日が秋分でした。72候では「雷乃声を収む」入道雲から鰯雲(いわしぐも)へ,秋の空が天高く晴れ渡ります。今朝の9時に温帯低気圧になりましたが,その影響で雨予報がでていますが,昨今の風水害には充分にお気をつけください。
先週の理事会で,出席率の向上について具体的な行動を興すことにしました。ご協力ください。併せて,現実にご出席いただいている方には魅力ある例会の設営で次の出席に連なるものとなるよう,智恵を出し合いたいものです。同時に,やむを得ざる欠席に際してはMake Upを,よろしくお願いします。
本日は多田耕三会員による新会員卓話です。本年5月にお父さんの跡を継いで新たなお仲間に迎えました。どのようなお話が展開されるのか期待しています。
私たちロータリアンは奉仕の活動をつうじ,異業種間交流と卓話で我が身の引き出しを一つひとつ増やし,識者の客話で間口をひろげ,歌声とともに価値観の共有で経験をさらに積み重ねて行きたいものです。ありがとうございます。
弊社は,事務機OA機器の販売会社です。複合機やパソコンのメンテナンスや修理をする部門があります。「そのスキルをもっと活かせないか?」という観点で香りビジネスに取り組みました。そもそも香りビジネスとは何か?香りとはどういう有用性があるのかをご紹介いたします。
まず,香りビジネスとは,お客様の好きな香りを指定された場所・時間帯・濃度で香らすことです。それを年間契約・月契約・期間契約をするビジネスです。
それでは,ここから少し香りとは,についてお話します。
香りの種類は数十万種類ともいわれています。その中でも人間が嗅ぎ分けられるのは,数千種類までといわれています。よほど鼻の利く方の話で,普通は数百種類が限界です。
そもそも香りは欧州のほうが歴史が深いのです。紀元前2500年ごろにはすでに宗教的用途として香りが使われていました。エジプトの王を埋葬するときに遺体に香油を塗り,防腐・防臭として使われていました。有名なクレオパトラは「キフィ」という独自の香りを作り体に塗っていました。ギリシャ時代になって病気の治療にも香油が使われるようになりました。中世に入って香料のメッカ(南フランス グラース)で石鹸や線香が作られるようになりました。近代になって合成香料が製造されるようになって今で言う化粧品や化粧水が一般に広がりました。
日本は,というと平安時代から香りと呼べるものがでてきました。翫香(がんこう)・におい袋・薫物あわせなどが代表的なものです。いわゆる「お香」です。江戸時代に入ってようやく伽羅の油などいわゆる化粧品が出てきました。
これだけ香りの歴史に違いがあるのは理由があります。欧州欧米は下水の整備が不十分だったため悪臭を防ぐ芳香が必要であったこと,欧米人は一般的に体臭が濃いので香水の使用が好まれたこと,自分のアピールするために香水をつけたこと,その香りも個性的ではっきりとした香りが好まれたことがあります。逆に,日本は公共的な衛生システムが発達していたため悪臭を除去する習慣がなかったこと,日本人は特に体臭が薄いので香水をあまり必要としなかったこと,他人と異なる香りを身につけることはあまり好まれなかったこと,淡い自然な香りが好まれたことがあります。
以上の背景により,日本と欧州欧米の香りの歴史に違いがあったのです。
ここで面白い実験があります。鼻をつまんでりんごを食べるとどんな味に感じるでしょうか?・・・実は「生のジャガイモの味のように感じるそうです。」ぜひ試してください。同じくリンゴジュースとオレンジジュースを飲み比べると同じ味で区別できないそうです。
このように嗅覚は人間にとってとても重要な感覚です。よい香りはやる気や癒しをもたらし,悪臭は活動意欲をそぎ頭痛の原因になることもあります。また,最近「たけしのみんなの家庭の医学」でアロマで脳を若返らせるという医学に香りが使われた実験が放送されました。幅の広さに神秘的なものを感じました。
そこで,一般社会に香りを導入する有用性について紹介します。まず,香りの空間は従業員をやる気にさせCS向上に役立っています。店舗に香らすことで商品に対する顧客の評価が良くなり,印象も良くなります。その結果,再来店の意欲が高まるというレポートも数多く出ております。最終的には香りは認知度の低いブランドを高める効果があります。現代日本でも数多くの日用品に香りが混入されて商品化されています。むしろ香りがないと売り上げが上がらない状態にまで認知され必要不可欠になっております。ぜひ,香りを空間に香らせ他店に差別化を図ってください。有名なブランドはもちろん各種イベントに空間を香らす効果が評価されています。まだまだ高松は認知度が低いですがこれから広めていきますので,ご興味ある方はぜひご相談ください。
以上で香りのお話を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。