ローターアクトクラブの四国地区大会は、「Union is strength(団結は、力である)」をテーマに開かれ、1年間の活動報告が行われました。
国際ロータリー第2670地区のローターアクト第28回地区大会は、梅雨晴れに恵まれた2014年6月14日から2日間、地区内8クラブを始め2680地区内、地区外およびRAC提唱クラブのロータリアンら250名が登録、香川大学幸町キャンパスに集いました。
階段教室での開会式はRAC地区代表の山藤貴久君の点鐘で開会、ローターアクトソングを斉唱、次いでRI2670地区の関祐司がバナーが「ロータリーの様々な活動の中で近年、青少年に関わる奉仕活動が重要な位置を占めてきている。この地区大会を契機にさらなる発展を期待する」と祝辞を述べました。
このあと高松中央ローターアクトクラブの赤松未枝子さんが「時が変わっても伝えたいこと」と題して記念講演を行いました。講演の中で毎年夏、高松市牟礼町の「源平石あかりロード」に香川大学RACと一緒にボランティア・サポーターとして参加したこと、高知県出身の盲目のシンガー・ソング・ライター堀内佳さんとチャリティライブのボランティア活動で出逢い彼の溢れる思いに感動したことなどかけがえのない経験を語りました。
このあと高松テルサに会場移しての懇親会で1日目を終えました。
大会2日目は、地区内8RACの1年間の活動報告のプレゼンテーションが行われました。
・新居浜RACは、新居浜高専のものづくり支援センターでミニSL乗車体験をして子供達に大人気を博した。子供達とおはじきや竹馬のむかし遊びを体験したことについて。
・香川大学RACは、現会員数79名で女木島の清掃、瀬戸内国際芸術祭2013にボランティア・スタッフとして参加した想い出、夏合宿、冬遠征で会員と親睦を深めたことについて。
・松山RACは、松山市のマイロードを2ヶ月に1回清掃、松山市長から感謝状をうけたこと。
・高知西RACは、30歳の男性中心で活動していて会員増強に力を入れ倍増したこと、地域社会にローターアクトのPRを行ったことについて。
・松山大学RACは、学内大学祭でのイベント開催、愛媛FCのボランティア活動、現会員数は100名を超える見込みであることについて。
・徳島RACは、夏の穴吹川筏下り大会への参加、ラッキョウや玉葱、馬鈴薯収穫の農業体験について。
・高松中央RACは、「Make New Friend (笑顔の輪をひろげよう)」を今年のクラブターゲットに岡山の備前焼窯元で3クラブの合同体験、高松サンポート・トライアスロンのボランティア参加、世界ローターアクト週間に屋島の清掃を実施したことなどエネルギッシュな活動報告が行われました。
今大会メインプログラムは、「ベジタブルライト作り」に参加者全員が挑戦しました。
ベジタブルライトとは、高松市在住の建築家平野祐一さんの考案したアートで、リンゴやカボチャなど果物や野菜の中身をくり抜き外皮だけを残し、中から照明を当てるだけのシンプルなもので、参加者全員が20班に分かれてスプーンを使ってくり抜く作業を行いました。
芯が硬いパイナップルや目にしみる玉葱、焼き芋の薄い皮だけを残すのは大変気をつかいます。その代わりに中身は食べながらの楽しい作業です。RACに混じって参加ロータリアンも夢中でアートに取り組みました。
閉会式では、RI2670地区の2014-15年度佐々木善教ガバナーエレクトが、次のように講評を述べました。
“私は1982年にロータリークラブに入会したが、80年代はローターアクトとロータリアンの関係が密接であったと思います。この頃のRACの例会開催は、ロータリークラブ会員の出席が必要で、不在であれば例会不成立という規則がありました。90年代になってロータリアン出席の規則が改訂されRACの活動も活性化し、ロータリーとの関係も良くなって、会員数も増え活性化しました。来年度は、RACの運営を80年代に戻って一度考えてみたいと思っています。ロータリアンも積極的にRAC例会に参加し、きちんとした例会運営が出来ればと願っています。”
地区大会実行委員長の島原美里さん(香川大)が謝辞を述べ、閉会宣言をして2日間の地区大会の幕を閉じました。
なお、閉会後別棟では、くり抜いた野菜・果物の中から照明を当てたベジタブル・アートが展示され、くり抜き作業に挑戦した参加者は、幽玄の色に染まったベジタブル・アート作品を鑑賞し、感慨深い想い出の一コマとなりました。
↓下段フォトギャラーリーを参照